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『ロックを再生する』担ぎ出されたブライアン

『ロックを再生する』担ぎ出されたブライアン

2023年6月6日 00:00

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片岡義男『彼らを書く』を読んで「なんであの映画がないんだ!」と思われた方は、きっとたくさんいらっしゃると思います。それらの「紙面に登場しなかった」映像作品について取り上げ、これまでとはちょっと違ったユニークな視点から掘り起こしていこうというのが新連載『ロックを再生する』です。書き手(そして本編イラストも)は『僕も彼らを書く』に引き続き、編集者の篠原恒木さんです。

◆著者紹介

篠原恒木
篠原恒木(しのはらつねき)

光文社の編集者。女性月刊誌『JJ』の元編集長。現在は宣伝の統括を担う。片岡義男の編集担当として以下の3作品を世に出した。『珈琲が呼ぶ』『コーヒーにドーナツ盤、黒いニットのタイ。』の2作は珈琲ブームの火種にもなった作品。そして、片岡義男とガッツリ肩を組み、長期に渡り合ったザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリーに関するエッセイ集『彼らを書く』。これらは、篠原恒木自身の連載『僕も彼らを書く』、『ロックを再生する』へと続いている。

◆著者よりひとこと

「自分の好きな服を着ればいい」
「自分の言葉で話せばいい」
「自分の声で歌えばいい」
「自分が好きなように生きていけばいい」
ザ・ビートルズ、ボブ・ディラン、エルヴィス・プレスリーの映像を再生すれば、
いつだって彼らは僕にそう語りかけているような気がします。
だから僕は、さらに「彼らを書く」のです。

◆ 最新刊(2023/6/8公開)

第120回『担ぎ出されたブライアン』
第120回『担ぎ出されたブライアン』

DVD『The Beach Boys Good Vibrations Tour』は、1976年のアナハイム・スタジアム公演の全曲を中心に、リハーサル風景、メンバーや関係者へのインタヴューなどを織り交ぜて構成されています。実はこれ、NBC-TVで1976年8月に放送された特別番組『The Beach Boys: It’s OK』をそのままパッケージにしたもの。しかもダン・エイクロイドとジョン・ベルーシが「ブルース・ブラザーズ」として登場しブライアン・ウィルソンに絡むというおまけつき。この映像が制作される2年前、ザ・ビーチ・ボーイズはどん底の状況でしたが、ヒット曲を集めたベスト盤『Endless Summer』が大ヒットし「懐メロ」バンドとして復活。そして1976年には3年ぶりのアルバムをリリースという、まさにそのタイミングで制作された番組でした。しかしリーダーであるはずのブライアンは当時、健康・精神状態ともにすこぶる悪いままであり、この番組をリアル・タイムで見たファンはその痛々しい姿に驚いたのではないでしょうか。
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◆ 次回予告

第121回『担ぎ出されたブライアン』
2023/6/15公開
第121回『このライヴ、素敵じゃないか』

DVD『The Beach Boys Good Vibrations Tour』は、1976年のアナハイム・スタジアム公演の全曲を中心に、リハーサル風景、メンバーや関係者へのインタヴューなどを織り交ぜて構成されています。実はこれ、NBC-TVで1976年8月に放送された特別番組『The Beach Boys: It’s OK』をそのままパッケージにしたもの。しかもダン・エイクロイドとジョン・ベルーシが「ブルース・ブラザーズ」として登場しブライアン・ウィルソンに絡むというおまけつき。この映像が制作される2年前、ザ・ビーチ・ボーイズはどん底の状況でしたが、ヒット曲を集めたベスト盤『Endless Summer』が大ヒットし「懐メロ」バンドとして復活。そして1976年には3年ぶりのアルバムをリリースという、まさにそのタイミングで制作された番組でした。しかしリーダーであるはずのブライアンは当時、健康・精神状態ともにすこぶる悪いままであり、この番組をリアル・タイムで見たファンはその痛々しい姿に驚いたのではないでしょうか。

◆ 『彼らを書く』(2020/04/22刊行)

◆ 『彼らを書く』(2020/04/22刊行)
“このように書かれた「彼ら」を読むのは初めてだ。圧倒された。”
細野晴臣氏(音楽家)

採り上げられた映像作品は全部で31作品。有名な『A HARD DAY’S NIGHT』や『HELP!』などが含まれていない「カタオカ・チョイス」にも、ファンの深読みがすでに始まっている。ディラン再来日、そして9月公開予定のザ・ビートルズ映画『GET BACK』を心待ちにしながら読み進めるのには最適の一冊。

【単行本】光文社|定価:本体2,000円+税|256頁

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